奥沢合氣塾では、杖の稽古を合氣道の重要な柱として位置づけています。稽古内容は、以下のように段階的に進めていきます。杖(じょう)は、合氣道において使用される唯一の刃のない武器です。その長さは剣(けん)や短剣(たんけん)よりも長く、構えや動きも独特であり、非常に学びがいのある武器です。
奥沢合氣塾では、岩間伝統の稽古体系に沿って、段階的に杖の技術を習得していきます。
• 基本素振り 21本
杖の基礎動作を21本の素振りで習得し、正確なフォームと身体の使い方を身につけます。
• 六の杖 型
基本となる6つの型を通じて、動きの連携と間合いを学びます。
• 十三の杖 型・合わせ
13の型と、それを相手と合わせる稽古(合わせ)を通じて、実践的な動きへと発展します。
• 三十一の杖 型・組杖・変化
より高度な三十一の型を習得し、組杖(相対稽古)と変化技により応用力を高めます。
刃がないとはいえ、杖の動きは剣や槍などの古武術の理合いに基づいており、攻防一体の技術を含んでいます。杖の稽古は、体術(たいじゅつ)や武器取り(ぶきとり)の理解を深めるための重要な要素です。正しい構え、足運び、間合いの感覚を養うことで、合氣道の全体的な技の質が向上します。